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甘口のスパークリングワインの見分け方

甘口のスパークリングワインの見分け方
画像:123RF

スパークリングワインの製造では(辛口であっても)、味わいを調整するために最後にリキュールを追加する「ドサージュ」と呼ばれる作業を行います*1。ここで追加したリキュールの量によってスパークリングワイン内の「残糖度」が数値化され、甘口か辛口かが決まります*2。

*1:リキュールの追加を行わないタイプのものもあります。

*2: 瓶内二次発酵ではなくタンクで炭酸ガスを封じ込めて造るタイプのスパークリングワインは、果汁に糖分が残されている段階で発酵を止めることで甘口に、糖分がなくなるまで発酵を進めることで辛口になります。

この「残糖度」は決まった名前で表示されているので、これをチェックすることで甘口かどうかが判断できるのです。

残糖度の名前はこのように表示されています。

この中の、Sec(セック)あたりからほんのりと甘口となり、Demi Sec(ドゥミ・セック)は甘口、Doux(ドゥ)は極甘口となります。

この中で多く流通している甘口はDemi Sec(ドゥミ・セック)。極甘のDoux(ドゥ)のスパークリングワインは日本ではほとんど流通していないため、あまり見かけないかもしれません。

名称残糖度味わい
Brut Nature
(ブリュット・ナチュール)
3g/L未満ドサージュをしない、極辛口
Extra Brut
(エクストラ・ブリュット)
0~6g/Lかなり辛口
Brut(ブリュット)6~12g/L一番多く造られている辛口
Extra sec
(エクストラ・セック)
12~17g/Lやや辛口
Sec(セック)(Secco・Seco)17~32g/Lやや甘口
Demi sec(ドゥミ・セック)(Semi Secco・Semi Seco)32~50g/L甘口
Doux(ドゥ)(Dolce・Dulce)50g/L~極甘口

この中の、Sec(セック)あたりからほんのりと甘口となり、Demi Sec(ドゥミ・セック)は甘口、Doux(ドゥ)は極甘口となります。

この中で多く流通している甘口はDemi Sec(ドゥミ・セック)。極甘のDoux(ドゥ)のスパークリングワインは日本ではほとんど流通していないため、あまり見かけないかもしれません。

甘口スパークリングワインはいつ、どうやって飲む?

甘口スパークリングワインはいつ、どうやって飲む?
画像:123RF

Doux(ドゥ)やDemi Sec(ドゥミ・セック)は食後にそのまま、またはフルーツを使ったデザートや軽いおつまみと共に楽しむのがおすすめです。

合わせるおつまみとしておすすめなのは、生ハムメロンやブルーチーズのハチミツがけなど、塩気と甘さの両方があるものや、オリーブやアンチョビ、チーズなどの塩気が強いもの。おつまみの塩気とスパークリングワインの甘さの組み合わせがクセになって、いくらでも進んでしまいますよ!

甘塩っぱい味付けが多い日本食と実は好相性なSec(セック)。淡白な鶏肉で作ったつくねに甘辛いタレを絡めたものや、甘いゴマドレッシングで和えたポテトサラダなどにとても良く合います。タレ味の焼き鳥とも相性抜群!

またどのタイプにも共通していえることは、しっかりと冷やしてから飲みましょう!ということです。冷やすことで甘みが引き締まり、酸味とのバランスも取れてスッキリと楽しめます。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】三野 勝博

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    ミラノに本社のあるワインショップ「ワインティップ」を運営。
    ワインを学ぶためイタリアミラノに5年間在住。在住時にイタリアソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。
    現在は日本でオールドヴィンテージのイタリアワイン販売サイトを運営している。
    >>ワインティップジャパンWEBページ

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