目次
- 「ザ・ローリングストーンズ」ってどんなバンド?-前編
- ドライブで聴きたい「ザ・ローリングストーンズ」のアルバム:Out Of Our Heads (アウト・オブ・アワ・ヘッズ)
- ドライブで聴きたい「ザ・ローリングストーンズ」のアルバム:Beggars Banquet(ベガーズ・バンケット)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム③ Let It Bleed(レット・イット・ブリード)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム④ Sticky Fingers(スティッキー・フィンガーズ)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑤Exile on Main St(メインストリートのならず者)
- 「ザ・ローリングストーンズ」ってどんなバンド?-後編
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑥ It's Only Rock'n Roll(イッツ・オンリー・ロックン・ロール)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑦ Black & Blue(ブラック・アンド・ブルー)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑧ Some Girls(女たち)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑨ Dirty Work(ダーティー・ワーク)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑩ Hackney Diamonds(ハックニー・ダイヤモンズ)
- 2023年の最新版リリースで期待されるザ・ローリングストーンズ来日公演!
ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑦ Black & Blue(ブラック・アンド・ブルー)
1976年にリリースされたオリジナルアルバムで、ロン・ウッド(以下ロニー)がフルで参加した初めてのアルバムです。どちらかと言うと地味で目立たないセカンド・ギタリストの交代がここまでバンド全体の雰囲気を変えるのか!と驚くほど、前作とはイメージが一変したアルバムになっています。もちろんバンドに変化をもたらした原因がそれだけではないのはもちろんのことですが、ここでの区切りは長いザ・ローリングストーンズの歴史の中でも一番大きなものだったいえるかもしれません。一言で言うと、そのサウンドからいわゆる泥臭さが薄まって、どちらかと言えば都会的なソウルや、AORなどの影響を受けたちょっとオシャレな世界へと足を踏み入れた感じで、そのことがオールドストーンズファンには衝撃的でした。
誤解がないように一応言っておきますが、筆者はこの変化を否定的にとらえているわけではありません。むしろ、ここからのストーンズは本格的にロック界の王者へと上り詰めていくことになるわけで、アルバムも楽曲も素晴らしい作品を次々と世に送り出していきます。これまでは、名前だけは誰でも知っていても、実はあまり聴かれていない音楽的にはアンダーグラウンドな存在といった印象が強かったのも事実で(特に日本では)、ここから本当の意味でメジャーな存在へと変わっていくきっかけになったのがこのアルバムだと言えます。友達ロニーの加入は、ミック・ジャガーとキース・リチャーズが全てを思い通りに進めるために最良の選択で、ゆえにストーンズサウンドはここから何の足枷もない伸び伸び自由な世界を展開していきます。
■収録曲
A面
1, ホット・スタッフ(Hot Stuff) 作詞・作曲Jagger- Richards
2. ハンド・オブ・フェイト (AHand of Fate) 作詞・作曲Jagger- Richards
3. チェリー・オー・ベイビー(Cherry Oh Baby) 作詞・作曲 Eric Donaldson
4. メモリー・モーテル(Memory Motel) 作詞・作曲Jagger- Richards
B面
1. ヘイ・ネグリータ(Hey Negrita) 作詞・作曲Jagger- Richards
2. メロディー(Melody) 作詞・作曲 Jagger- Richards
3. 愚か者の涙(Fool to Cry) 作詞・作曲 Jagger- Richards
4. クレイジー・ママ (Crazy Mama) 作詞・作曲 Jagger- Richards
Black & Blue(ブラック・アンド・ブルー)必聴曲①:ホット・スタッフ(Hot Stuff)
オープニングはご機嫌なダンスミュージックです。ソウルトレインでかかっていても何の違和感もないような黒っぽいサウンドが、ザ・ローリングストーンズの新境地だと多くの評論家が絶賛したナンバーです。リズムに身をまかせて体をを動かすことで、自己陶酔していくような感覚を覚える必聴曲です。
Black & Blue(ブラック・アンド・ブルー)必聴曲②:チェリー・オー・ベイビー (Cherry Oh Baby)
ジャマイカ出身のレゲエ・ミュージシャンのエリック・ドナルドソンのカヴァーですが、ザ・ローリングストーンズが本格的にレゲエに挑戦した最初の曲です。ストーンズがレゲエをやるとこんな風で、やっぱりめっちゃカッコいいです。という曲です。
Black & Blue(ブラック・アンド・ブルー)必聴曲③:愚か者の涙(Fool to Cry)
ザ・ローリングストーンズのバラードの中でも個人的の特にお気にりの1曲です。メロディラインの美しさに加えて、フェンダーローズピアノとオルガンの洗練された演奏のバッキングが心地良いナンバーです。これまでのストーンズでは考えられないほどポップな仕上がりで聴きやすいのも◎。
ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑧ Some Girls(女たち)
1977年リリースされたオリジナルアルバムです。このアルバムはアメリカで2週連続1位、これまでに600万枚を売り上げる大ヒットを記録した中期ザ・ローリングストーンズの代表作といった位置付けになっています。当時、世の中はパンクロックやディスコミュージック、テクノサウンドなどが流行しており、それまでの世界観から大きく様変わりする時期に入っていました。このアルバムにもそれらの音楽からの影響を強く受けた楽曲が何曲も含まれています。とは言っても、ストーンズのこと、1曲ずつをしっかり聴きこむと、どの曲にも“らしさ”が滲み出ているのも確かで、今聞いてみても、色褪せることのない魅力的なナンバーが目白押しのおすすめアルバムです。
■収録曲
A面
1, ミス・ユー(Miss You) 作詞・作曲Jagger- Richards
2. ホエン・ジ・ウィップ・カムズ・ダウン (When the Whip Comes Down) 作詞・作曲Jagger- Richards
3. ジャスト・マイ・イマジネーション(Just My Imagination) 作詞・作曲 Norman Whitfield-Barrett Strong
4. サム・ガールズ(Some Girls) 作詞・作曲Jagger- Richards
5. ライズ(Lies) 作詞・作曲Jagger- Richards
B面
1. ファー・アウェイ・アイズ(Far Away Eyes) 作詞・作曲Jagger- Richards
2. リスペクタブル(Respectable) 作詞・作曲 Jagger- Richards
3. ビフォー・ゼイ・メイク・ミー・ラン(Before They Make Me Run) 作詞・作曲 Jagger- Richards
4. ビースト・オブ・バーデン (Beast of Burden) 作詞・作曲 Jagger- Richards
5. シャッタード(Shattered) 作詞・作曲Jagger- Richards
Some Girls(女たち)必聴曲①:ミス・ユー(Miss You).
ディスコ調のナンバーで、ザ・ローリングストーンズがここでも新境地を開いた楽曲として注目を集めることになりました。ライブで演奏されることも多いストーンズの代表曲の一つで、ライブではミックがギターを持って巧みに腰をくねらせながら歌う姿が印象的です。
Some Girls(女たち)必聴曲②:ビースト・オブ・バーデン(Beast of Burden)
このアルバムの中で、筆者が一番好きな曲です。曲調は独特のいなたい雰囲気を残しながらも、肩から力が抜けてレイドバックした感じが絶妙です。曲はキースが書いて、歌詞はミックがスタジオで即興でつけて、リードギターはロン・ウッドが弾いています。チャーリー・ワッツのちょっとルーズなドラミングも最高です。
Some Girls(女たち)必聴曲③:シャッタード(Shattered)
一見、当時流行りのパンクロック風の曲調ですが、実はザ・ローリングストーンズには元からそのけがあったわけで、パンクロッカーの元祖といった言い方もできるわけです。そんなわけで、この曲はある意味、逆輸入のようなもので、ストーンズにしたら「おかえりなさい」といった気分なのかもしれません。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】まっぷるライフスタイル編集部
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