目次
- 「ザ・ローリングストーンズ」ってどんなバンド?-前編
- ドライブで聴きたい「ザ・ローリングストーンズ」のアルバム:Out Of Our Heads (アウト・オブ・アワ・ヘッズ)
- ドライブで聴きたい「ザ・ローリングストーンズ」のアルバム:Beggars Banquet(ベガーズ・バンケット)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム③ Let It Bleed(レット・イット・ブリード)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム④ Sticky Fingers(スティッキー・フィンガーズ)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑤Exile on Main St(メインストリートのならず者)
- 「ザ・ローリングストーンズ」ってどんなバンド?-後編
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑥ It's Only Rock'n Roll(イッツ・オンリー・ロックン・ロール)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑦ Black & Blue(ブラック・アンド・ブルー)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑧ Some Girls(女たち)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑨ Dirty Work(ダーティー・ワーク)
- ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑩ Hackney Diamonds(ハックニー・ダイヤモンズ)
- 2023年の最新版リリースで期待されるザ・ローリングストーンズ来日公演!
ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑨ Dirty Work(ダーティー・ワーク)
アルバム『Some Girls(女たち)』を発表して以降、『エモーショナル・レスキュー』、『タトゥー・ユー』、『アンダー・カバー』と立て続けにヒットアルバムをリリースする中で、実はミック・ジャガーとキース・リチャーズの仲が少しずつ悪くなっていったという話があります。その状態がピークに達した1986年にリリースされたのがこのアルバムです。そりゃあ、この時点でも、すでに20年以上一緒にやっていて、一度もそんなことが起こらないなんてあり得ないわけで、どちらに非があるとかではなく、ある意味必然の結果だったのでしょうが、この時期かなり険悪なことにはなっていたことは確かなようです。
この場面で大活躍してストーンズの窮地を救ったのが、誰あろうロン・ウッド(ロニー)その人だったのです。二人の仲を取り持ちながら、アルバム制作にも積極的に取り組んだロニーのお陰でアルバムは完成にこぎつけたというわけです。このアルバム全体に漂う不思議な緊張感は、ザ・ビートルズで言うところの『レット・イット・ビー』や『アビー・ロード』などにも似た不思議な魅力があります。
ちなみに、1990年代に入ると二人の仲は修復されたとのことで、犬も食わないタイプのやつだったわけです。
■収録曲
A面
1, ワン・ヒット(One Hit (to the Body)) 作詞・作曲Jagger- Richards-Wood
2. ファイト (Fight) 作詞・作曲Jagger- Richards-Wood
3. ハーレム・シャッフル(Harlem Shuffle) 作詞・作曲 Bob Relf- Ernest Nelson
4. ホールド・バック(Hold Back) 作詞・作曲Jagger- Richards
5. トゥー・ルードToo Rude) 作詞・作曲Lydon Roberts
B面
1. ウイニング・アグリー(Winning Ugly) 作詞・作曲Jagger- Richards
2. バック・トゥ・ゼロ(Back to Zero) 作詞・作曲 Jagger- Richards-Chuck Leavell
3. ダーティ・ワーク(Before They Make Me Run) 作詞・作曲 Jagger- Richards-Wood
4. ハド・イット・ウィズ・ユー (Beast of Burden) 作詞・作曲 Jagger- Richards-Wood
5. スリープ・トゥナイト(Sleep Tonight) 作詞・作曲Jagger- Richards
Dirty Work(ダーティー・ワーク)必聴曲①:ワン・ヒット(One Hit (to the Body))
久しぶりに、超カッコいいイントロで始まる、ちょっと危険な香りがするロックナンバーだと思ったら、そんな事情があったとは‥。特にキース・リチャーズの怒りに満ちたような(考えすぎかもしれませんが)ギターがとてもエネルギッシュで最高です。
Dirty Work(ダーティー・ワーク)必聴曲②:ハーレム・シャッフル(Harlem Shuffle)
アメリカのソウル・デュオ、ボブ&アールのカヴァーです。全体にポップな仕上がりにはなっていますが、ミック・ジャガーらしい毒のあるボーカルが聞き応え充分のナンバーです。
Dirty Work(ダーティー・ワーク)必聴曲②:ウイニング・アグリー(Winning Ugly)
実は、この『Dirty Work(ダーティー・ワーク)』、ザ・ローリングストーンズのオリジナルアルバムの中で世間的に最も評価が低く、メンバー自身も失敗作だといったコメントを出していたりします。中でも一番評判が悪かったのがこの曲で、各方面から手厳しい論評がなされています。ですが、正直私はその意味が全くわかりません。最高ではないかもしれませんが、かなりいい曲だと思うし、何よりボーカルが素晴らしいと思うのですが、皆さんにおかれましては、是非この曲を試聴してみて、どのように感じられるでしょうか?という思いから、ピックアップしてみました。
ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム⑩ Hackney Diamonds(ハックニー・ダイヤモンズ)
最後にご紹介するのは、ザ・ストーンズの最新アルバムで、2023年にリリースされた『Hackney Diamonds(ハックニー・ダイヤモンズ)』です。ミック・ジャガーもキース・リチャーズもこの時何と80歳です。ところがどうです?このかっこよさは一体何ですか?アルバム通して全盛期のストーンズを思わせるような元気はつらつさで、曲調も少しポップな感じになったとはいえ、そこそこロックしています。実はこのこのアルバムをしっかり聴き込んだのは、この原稿を書くためだったのですが、正直、聴けば聴くほど驚愕しているというのが本心です。一体、これってどういうことなのでしょう?彼らは一体何者なのでしょうか?
■収録曲
1, アングリー(Angry) 作詞・作曲 Jagger- Richards-Andrew Watt
2. ゲット・クロース(Get Close) 作詞・作曲 Jagger- Richards-Andrew Watt
3. ディペンディング・オン・ユー(P Depending on You) 作詞・作曲 Jagger- Richards-Andrew Watt
4. バイト・マイ・ヘッド・オフ(Bite My Head Of) 作詞・作曲 Jagger- Richards
5. ホール・ワイド・ワールド(Whole Wide World) 作詞・作曲 Jagger- Richards
6, ドリーミー・スカイズ(Dreamy Skies) 作詞・作曲 Jagger- Richards
7. メス・イット・アップ(Mess It Up) 作詞・作曲Jagger- Richards
8. リヴ・バイ・ザ・ソード(Live by the Sword)作詞・作曲 Jagger- Richards
9. ドライヴィング・ミー・トゥー・ハード(Driving Me Too Hard)) 作詞・作曲 Jagger- Richards
10. テル・ミー・ストレイト(Tell Me Straight)作詞・作曲Jagger- Richards
11. スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン(Sweet Sounds of Heavent)作詞・作曲 Jagger- Richards
12 ローリング・ストーン・ブルース(Rolling Stone Blues)作詞・作曲Muddy Waters
Hackney Diamonds(ハックニー・ダイヤモンズ)必聴曲①:ホール・ワイド・ワールド(Whole Wide World)
イントロのギターリフがカッコいいザ・ローリングストーンズの伝統的なスタイルを継承した名曲です。ギターソロも凄くてつい聴き惚れてしまいます
Hackney Diamonds(ハックニー・ダイヤモンズ)必聴曲②:リヴ・バイ・ザ・ソード(Live by the Sword)
アルバムの中で一番好きな曲です。何度もリピートして聴いてしまうカッコいいロックナンバーなのですが、実はこの曲メンバーが物凄いんです。ドラムは亡くなる前のチャーリー・ワッツ。ベースにはゲスト参加でビル・ワイマンということで、「これじゃあザ・ローリングストーンズそのものでんがな!」と思わず突っ込んでしまうメンバーになっています。さらに目立ってはいませんがピアノはエルトン・ジョンがゲスト参加で弾いています。
Hackney Diamonds(ハックニー・ダイヤモンズ)必聴曲③:スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン(Sweet Sounds of Heavent)
カッコいいブルースバラードです。ザ・ストーンズのバラードは情緒的になり過ぎない、どこかクールなところが好きなのですが、この曲もまさにそんな曲で、最後までロックしているのが感動的です。ゲスト参加のレディ・ガガの凄まじい歌声が背景の一部にしか感じられないほどミック・ジャガーのボーカルの存在感が圧倒的なのは、1969年にリリースされたアルバム『レット・イット・ブリード』のオープニングチューン、ギミー・シェルターでのミック・ジャガーとメリー・クレイトンの関係と何も変わらないじゃないかと思ってしまいました。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】まっぷるライフスタイル編集部
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